木村 盛康
075-581-5296
盛康天目【気・鉄釉・心象】
“天目”と一般に呼ばれている陶は、中国の宋時代、逝江省杭州の天目山禅寺で使われた器からの名付けで、形が朝顔形で口辺の下で段を作り、高台が低いのが天目形と言われている。それらは、鉄釉の変化で妖しい光を発し、日本の人々を魅了した。
現在陶芸での天目とは、形より、鉄釉がみせる多種多様な光彩の表出が魅了となっている。
彼もこの神秘性をもつ鉄釉にみせられ、長年その表出の変化を追っている。彼の打ち込む天目は、鉄釉の一つである土壌に含まれる自然の鉄化合物を釉薬とし、旧来の形式や色にはこだわらず彼自身の心に浮かぶ珠玉に独自の美陶の世界を創ろうと努力の時を重ねている。
盛康天目には人口にはない大自然のかもしだす妖幻的ともいえる深遠味があり美の世界がある。宇宙の呼吸ともいえる“気”と“鉄釉”と“彼の心象”の結晶がこの作品である。
法城 秀祐(美術評論家)
略歴・沿革
1935年 京都五条坂に生まれる
1959年 京都美術展初入選
国立近代美術館、現代日本の陶芸展、招待出品
1963年 日本伝統工芸展初入選
1966年 現住所、京都山科に移る
日本工芸会、正会員に推挙される
1970年 第17回日本伝統工芸展出品作品「天目釉壺」外務省買上
1972年 日本工芸会、第1回新近畿支部展で「天目釉壺」優秀賞
1978年 日本工芸会第7回近畿支部展で「松樹天目壺」優秀賞
1994年 平安遷都1200年記念特別企画展出品
1995年 現代・京都の工芸展出品
1996年 ダラス美術館に於いて日本の黄金時代桃山展に招待出品
現在までに各百貨店その他に於いて個展30回
備考
パブリックコレクション
コンプレックス美術館「白釉螺線文大皿・組皿」
ボストン美術館「禾目碧天目壺」「松樹天目茶」「窯変禾目碧天目茶碗」
伊勢神宮 神宮徴古館「天目宙茶碗」「禾目碧天目茶碗」
ダラス美術館「華炎天目茶碗」「松樹天目花入」「禾目碧天目器」
故宮美術館「松樹天目壺」
ヒューストン美術館「窯変禾目天目壺」「禾目碧天目茶碗」
ビーボディエセックス博物館「天目宙茶碗」「松樹天目壷」「極天柿文壷」
ボストン美術館「松樹天目切高台茶碗」
ハーバード大学美術館「耀変天目茶碗」「禾目碧天目壺」「禾目天目鉢」
<天目宙茶碗>
宇宙の世界を釉薬(上薬)で表現
<極天茶碗>
オーロラの世界を釉薬(上薬)で表現
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