清水焼団地探訪
文=藤田あかり(フリーライター)
陶器まつり・楽陶祭を支える人々
京都橘大学文化政策学部の学生の方々

写真左:陶器まつり橘ショップ店長で4回生の廣川さん
写真右:楽陶祭橘ショップ店長で3回生の荻原さん
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 清水焼団地では、地元山科にある京都橘大学文化政策学部(2008年から現代ビジネス学部に名称変更)の方々に、陶器まつり、楽陶祭の運営などのお手伝いをしていただいています。
きっかけは、同学部教授織田直文先生の研究テーマである、学生が地域に積極的に関わることで地域活性化と人材育成を目指す「臨地まちづくり」に共鳴した小山組合理事長が、「伝統産業の清水焼にも学生との関わりを」と、織田先生に協力をお願いしたことから始まりました。

―廣川さんは1回生の時からまつりに関わっていらっしゃいますが、きっかけは?

「単に大学生活を送っているだけでは、地域の人たちと関わる機会ってやっぱりないじゃないですか。実際にその地域で働いている人、暮らしている人と一緒に話したり、関わったり、一緒に企画をしたりはなかなかできないことなので、面白そうと思ったのがきっかけです」

―荻原さんはいかがでしょう?

「焼き物自体に興味があったのと、『店長をやってみないか』という勧めもあり、面白いなと思い、参加しました」

―2007年はみなさんで陶器を作る経験もされましたがいかがでしたか?

(廣川さん)「自分たちで陶器を作るようになったのは、去年の陶器まつりの時、お客さんが、置いてある委託商品の箸置を見て、『学生さんが作ったの?』と声をかけてくれたことがあります。では今年は実際に作ってみようということになったんですが、土を触るのが初めての学生がほとんどで、毎週夜の遅くまで残って作ってましたね。髪留め、アクセサリー、小物など3カ月かけて500点ほど全員で作りました。下の学年と交流する機会ってそんなにないので、作業しながらワイワイできたこともよかったです」

(荻原さん)「陶芸は初めてだったので、四苦八苦しながらでしたが、陶芸作家の方に教えてもらいながらやりました。いい経験でしたね」

―実際に自分たちの作品を販売してみてどうでしたか?

(廣川さん)「自分たちが売れるだろうと思っていたのが売れなかったり、その逆もありました。大人の方も買ってくださって、『がんばってね』とか『すごいね、綺麗やね』と言ってくださったのが印象に残ってます」

(荻原さん)「お客さんの中に、陶器まつりで買ってくださったアクセサリーを付けて、楽陶祭に来店してくれた方がおられたことがとてもうれしかったですね。」

―清水焼の陶器のイメージは変わりましたか?

(廣川さん)「私は京都出身なのですが、正直にいうと清水焼は知りませんでした。団地もただの集合住宅のことかと思っていたくらいです。でも、こうやって関わることで、慣れ親しんだというか、改めて実感したことも多くありました。最初は陶器って遠い存在だと思ってた学生が、興味を持ちだしたり見る目が変わったりしていくのも感じました」

(荻原さん)「清水焼って高いというイメージが最初はありましたね。でも、実際に関わってみると、ブランド性だけじゃなくて、手間と手技で作られているという、内面的なものも学べたと思います」

廣川さんは、今年で最後の陶器まつり参加となりました。店長、お疲れ様でした、今後も荻原さんはじめ、皆さんの活躍を、どうぞよろしくお願いいたします!